猫の習性の一つにスプレーという行為があります。
飼い主としてはとても厄介な習性なのではないでしょうか
柱や壁、時には人にもシュッシュッとしてくるアレです。
汚れてしまうのはもちろん臭いも結構キツイんですよね。
できれば止めさせたいところですが、何か良い方法はあるのでしょうか。
そこで今回は飼い主泣かせのスプレー行為に関してその習性や対策などご紹介していきます。
猫のスプレーとは?
スプレーの仕方
1.立ったまま対象にお尻を向ける
2.尻尾を垂直に立てる
3.尻尾をプルプルさせながら少量の尿を対象に吹きかける
基本的にこの手順でスプレーが行われますが、実際のところ1~3の動作は結構早いです。
ちょっと気を抜いているとあっという間にスプレーされてしまいます。
スプレーをする理由1.ストレスによるもの
2.発情期によるもの
3.縄張りを誇示するため
などがあります。
スプレーはオスだけの行為なイメージがありますが、そんなことはなくメスでも見られます。
スプレーの成分は尿ですがトイレでする尿とは濃さが違い臭いもとてもキツイのが特徴です。
猫のマーキングとスプレーの違いは?
スプレーとは簡単に言えばマーキングの一種です。
マーキングには爪とぎや顔をスリスリして匂いを付けるマーキングがあって、スプレーはその中の一つになります。
爪とぎも家具や壁などをボロボロにしてしまうため困りものではありますが、スプレーでは壁紙などは変色したり剥がれたり、金属製のラックなどではあっという間に腐食してしまいます。さらに臭いがとても強いので拭いた程度では綺麗にならないのが問題です。
具体的なスプレー対策は?
スプレーを寸前で阻止できればいいのですが、意外と難しいと思います。
既にスプレーをしてしまっている猫でも頻度を格段に減らしたりできる可能性があるので次の点を確認してみてください。
去勢・避妊しているかどうか
発情期になると頻繁にスプレーをするようになるため、去勢・避妊することで大幅に頻度を減らせます。
猫によってはスプレー自体をしなくなることもあります。
発情期を迎える前に処置しておくとスプレーの可能性をかなり減らすことができます。
ストレスを与えていないか
急にスプレーが始まったような時はストレスによるものの可能性があります。
飼い主さんとのスキンシップ不足も考えられます。
環境の変化にも敏感に反応しますから、トイレを含め家具の配置を変更したとか思い当たる部分があれば戻してみると改善する可能性があります。
既にスプレーしてしまっているなら
いつも同じところにスプレーする
いつも同じ場所でスプレーするなら、その場所に障害物を置いて様子をみてください。
それでもダメな場合は場所が決まっていますから吸水シートなどを設置してスプレーしてしまったらすぐに捨てられるようにしておくしかありません。
既に習慣になってしまっているなら無理に止めさせると、逆にストレスを与えかねないので注意しましょう。
その時々で場所が変わる
スプレーしそうな仕草をみつけたら怒鳴ったりせず立てている尻尾を寝かせるようにして座らせるように促します。
あくまでも座らせるのが目的ではなくスプレーを止めるのが目的です。
まとめ
スプレー行為自体は猫にとっては習性ですから、すでに始まっていると完全に止めさせるのは難しいかもしれません。
始まったばかりで発情期でないなら環境の変化によるものの可能性があるので確認してみてください。
スプレーは尿による被害だけでなく臭いも強烈ですから消臭対策も必須になりますね。