猫の血液型って気になりませんか?
愛猫が何型なのか、そもそもどんな血液型があるのか知ることは実は大事なことなんです。
普通に生活していれば特に気にすることのない血液型ですが、いざという時の為に知っているのと知らないのでは大きな差が生まれます。
今回は猫の血液型の種類とその割合からどうやって調べれば良いのかをご紹介します。
人間の血液型は4種類 猫の血液型は3種類
人間の血液型はABO血液型方式でA型、B型、AB型、O型の4種類に分類されます。
Rh式血液型などではさらに細かく分類されますが、猫の場合AB血液型方式で分類され
A型、AB型、B型
の3種類が存在しています。
つまり、猫の血液型にはO型が存在しないということになります。
猫の血液型で一番多い血液型とその分布
それでは猫の血液型がどのように決まるのかを見てみましょう。
A型 | B型 | AB型 | |
A型 | A型 | A型 | A型 |
B型 | A型 | B型 | AB型 |
AB型 | A型 | AB型 | AB型 |
このように片方にA型があると生まれてくる猫の血液型はA型になります。
それぞれの型遺伝子の優劣関係は「A型 >> AB型 >> B型」となり、そのため猫の血液型にもっとも多いのはA型となります。
いちばん多い血液型はA型
具体的な割合ですが三毛猫を含む日本猫やミックス猫はそのほとんど「90%程度」がA型の猫です。
B型は極々少数で、AB型に関しては限りなくゼロに近い割合になります。
もっとも多い血液型がA型なのは世界共通ですが、B型やAB型の割合に関しては国や地域によって若干の差があります。
地域による血液型の分布
国や地域によってB型とAB型の分布が変わるのは、品種によるところが大きいと考えられます。
ノルウェジャンフォレストキャット、ベンガル、メインクーン、アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘア、エキゾチックショートヘアなどは10%~25%の割合でB型の猫です。
AB型に関しては世界共通で一番割合が少ないようです。
愛猫の血液型を調べたい!そんな時は?
単に興味があって猫の血液型を調べたいというのも良いですが、血液型を知っておくのにはとても重要な意味があります。
・病気や怪我をした時の輸血を迅速に行うため
・猫を交配させた時の子猫の安全のため
病気や怪我をした時の輸血を迅速に行うため
もしも愛猫が怪我や病気のために緊急輸血が必要になったときを考えてみてください。
その段階になって血液型が分かっているなら速やかに治療に入れますが、もし知らなければまず血液型を調べるところから始めなければなりません。
一刻の猶予も許さない状況なら血液型を知っているという事がとても重要だとお分かりいただけると思います。
猫を交配させた時の子猫の安全のため
産まれて最初に母猫から授乳することを初乳といいますが、ここでも気を付けることがあります。
それは母猫の血液型がB型だったときです。
子猫もB型ならば問題はありませんが、多くの猫がA型として生まれてくるためもし子猫がA型の場合、B型の母猫から初乳を飲んでしまうと免疫反応により赤血球が破壊される「新生子溶血」を引き起こす可能性が高く死の危険があります。
そのような危険を回避するには交配前にそれぞれの血液型を調べておくのが最も安全です。
具体的な血液型の調べ方
血液型を調べるには「血液型簡易判定キット」というものがあります。
動物病院によって料金に違いがありますがだいたい1万円以下で調べることができます。
緊急用としてはどの動物病院でも置いてあるとは思いますが、念のため掛かりつけの病院に確認してみると安心です。
以前何かしらの検査や怪我などで掛かっているなら血液型は確認済の可能性もあります。
まとめ
いかがでしたか?、猫にはA型が圧倒的に多いという事はお分かりいただけたと思います。
まだ愛猫の血液型を知らないのでしたら、この機会に調べてみてはいかがでしょうか。
もしもがあるのは嫌ですがその時がもし訪れても慌てずに済むように安心を得ておくと良いと思います。