猫が生きるために必要な栄養素は全部で6種類あります。
その6種類のそれぞれの中でも猫自身の体で作れない栄養素というものがあり、それを必須栄養素といいます。
ここでは6大栄養素の説明と必須栄養素について書いていきたいと思います。
猫に必要な栄養素は6種類
水
猫は成猫で体重の60%~70%程が水分です。
その水分のたった5%程失うだけで体調を崩してしまいます。
水分の低下は泌尿系の疾患の原因にもなります。
タンパク質
アミノ酸の結合の仕方で各種タンパク質が作られます。
主に体の内側に働きかけ細胞の維持したり体調を整えます。
炭水化物
炭水化物には糖質と食物繊維があり、それぞれ役目が異なります。
糖質は猫にとってのエネルギー源となり、食物繊維は消化されず大腸を整腸して排泄が良好になります。
猫にとって炭水化物は消化しづらい栄養素で人間ほど消化・吸収できません。
そもそも消化しづらい栄養素のため、猫にとってはそこまで重要ではありません。
脂質 (脂肪酸)
猫の最も大きなエネルギー源が脂質です。
皮膚や被毛の形成、そして生殖機能に関わる性ホルモンの生成にも必要です。
ビタミン
エネルギー源として利用されるほか、体内の代謝機能においても必要です。
種類も多く様々な器官に必要な栄養素です。
水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンとがあり水溶性ビタミンは水に溶けるため必要のない分は排尿により体外に排出されます。
ミネラル
鉄やカルシウム、リンなどの無機化合物を指します。
骨や筋組織、血液などを構成する上で不可欠です。
ミネラル類は体内で合成されないため食事により摂取する必要があります。
猫自身には作れない必須栄養素とは
猫に取って体内で生成できない栄養素が必須栄養素です。
各栄養素には必須栄養素があり食事によってしか摂取できません。
必須アミノ酸
バリン
ロイシン
イソロイシン
リシンリシン
トレオニン
メチオニン
ヒスチジン
フェニルアラニン
トリプトファン
タウリン
アルギニン
必須脂肪酸
オメガ3系脂肪酸
α-リノレン酸
オメガ6系脂肪酸
リノール酸
アラギドン酸
ミネラル
周期表順
ナトリウム(Na)
マグネシウム(Mg)
リン(P)
カリウム(K)
カルシウム(Ca)
鉄(Fe)
亜鉛(Zn)
気を付けてあげたい栄養素
ビタミンB3(ナイアシン)
猫自身で合成できますが合成能力が低いため食事により摂取する必要があります。
タウリン
タウリン不足は心臓疾患(拡張型心筋症)や目の病気(網膜萎縮)の危険があるので注意します。
まとめ
猫にとても大切な栄養素と食事でしか摂取できない栄養素に関してお伝えしました。
バランスよく栄養を摂ることが猫の健康維持につながります。
愛猫が食べているフードが適切かどうか確認する良い機会になれば幸いです。
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