毎日食べさせるキャットフードですが、猫に合ったカロリー計算はしていますか?
キャットフードには基本的なカロリー値が載っていたりもしますが、あくまでも標準的な成猫の値だったりして必ずしもお飼いの猫に当てはまるものではありませんよね。
そこでここでは体重や成熟具合等から必要なカロリー値をご紹介していきますので、既に猫を飼っている方もこれから飼い始めるという方にも参考になると思います。
猫の1日に必要な安静時エネルギー要求量とは?
体重を0.75乗して定数70を掛けたのが安静時エネルギー要求量 RERです。
意味は読んだままで運動などをしていない状態で1日に必要なエネルギー量となります。
基本的な代謝に必要なエネルギー量ということです。
表では0.5kg単位でのRER値になっていますので参考にしてみてください。
出来るだけ正確なRER値を算出したい場合は
関数電卓なら体重^0.75*70
平方根√が使えるなら体重 x 体重 x 体重√√ x 70
どちらかの計算にて算出できます。
体重(kg) | RER(kcal) |
---|---|
0.50 | 41.6 |
1.00 | 70.0 |
1.50 | 94.9 |
2.00 | 117.7 |
2.50 | 139.2 |
3.00 | 159.6 |
3.50 | 179.1 |
4.00 | 198.0 |
4.50 | 216.3 |
5.00 | 234.1 |
5.50 | 251.4 |
6.00 | 268.4 |
6.50 | 285.0 |
7.00 | 301.2 |
7.50 | 317.2 |
8.00 | 333.0 |
8.50 | 348.5 |
猫に1日に摂らせる必要エネルギー量は?
安静時エネルギー要求量 RERが分かったら、実際に1日に必要なエネルギー量が分かります。
1日に摂らせる必要エネルギー量はDERとして表します。
DERの計算はRER × 係数で算出できます。
成長期の猫
成猫になるために沢山の栄養を必要とします。
段階的に必要なDERは減っていきますがそれでも多くのカロリーが必要です。
沢山食べさせたいところですが、消化器系も未発達なため回数を増やすことで規定のカロリーを摂取させてあげます。
成猫
避妊・去勢されている場合、体質の変化によって避妊・去勢されていない猫に比べて必要なカロリー値は若干少なめになります。
高齢の猫
代謝が落ちてくる高齢の猫は運動量も減ってきますから、必然的に必要なカロリー値も少なくなります。
肥満傾向の猫
食事回数はそのままで毎食の量を減らしていけるのがベストです。
しかし、元々食欲旺盛だった猫だとストレスになってしまうかもしれません。
難しい場合は食事量は変えずにフード自体をカロリーの低いものに変えてしまうのも有効ではないでしょうか。
産前産後の猫
妊娠中はお腹に赤ちゃんの分のエネルギーも必要です。
特に授乳中は沢山の栄養が失われますから、出来るだけ沢山の栄養を摂らせる必要があります。
係数は飼っている猫の状態によって変わってきますので表を参考に計算してみてください。
そこまで厳密に分からなくてもよければ表の値を参考にしてカロリー値を微調整するとよいでしょう。
お飼いになっている猫の運動量などでも変動してきますから、必ずしもピッタリのカロリー値にはならないと考えるべきです。
おやつを与える場合の注意点は?
基本的におやつを与えない猫なら1日の必要エネルギー量(DER)を基本にご飯を与えればよいのですが、定期的におやつを食べさせている猫ならDERもおやつのカロリーを考慮しないと栄養過多になってしまいます。
おやつが1日のご飯に組み込まれているのでしたらDERの20%以下に収まるようにしてその分DERを調整する必要があります。
たまに与えるならそこまで考えなくても良いですが、毎日の事でしたらDERを考慮してあげるべきでしょう。
まとめ
猫が1日に必要なカロリー値をご紹介してきました。
大事なことですが同じ条件の猫でも運動量が多かったり少なかったりするだけで必要なカロリー値は多少の変動はあります。
ですので、計算通りのカロリーは参考値として捉えるのがよいでしょう。
おやつなどの間食も考えるとピッタリ合わせるというのも難しいですしね。
指標になる値があればそこからお飼いの猫に合わせて増減して調整できますから、ぜひ
参考にされて猫の健康維持をしてあげてください。