猫のひげ(髭)はトレードマークの一つと言えますよね。
簡単なイラストを描く時にも縦長の瞳とひげを描いておけばとりあえず猫に見えてしまうのではないでしょうか。
実際のところ猫のひげにはどんな能力があるのでしょう?
切ってしまうとどんな不都合があるのかなどご紹介していきたいと思います。
猫をキュートに見せるだけではないひげの秘密を見ていきましょう。
ひげの種類とその役割について
猫に生えているひげはアンテナでありセンサーでもあります。
ひげというと上唇の両脇に生えているのを想像しますが、実際には猫のひげと呼ばれるものは5種類あります。
口の周りだけがひげではないというのはちょっと面白いですね。
それぞれのひげの名称はこちらになります。
上毛
目の上、いわゆる眉毛にあたる位置にそれぞれ2~4本前後。
頬骨毛
頬にあたる部分にそれぞれ1~2本前後。
口角毛
上唇の上部分にそれぞれ1~2本前後
上唇毛
猫のひげで真っ先に浮かぶ部分にそれぞれ12本前後。
頭下毛(下唇毛)
アゴにあたる部分に3~4本前後
触毛の付け根にはたくさんの神経が通っていて周囲の空気の流れなどを敏感に察知できます。
微妙な空気の動きを感じ取ることで暗闇でも周りにぶつかったりせず、小動物などの動きにも反応できるのです。
ひげは筋肉とも繋がっているため、感情を表現したり周囲の状況に合わせてアンテナの形を変化させることができるのです。
ひげを動きで愛猫の感情を読み取ろう
猫のひげはセンサーやアンテナの機能以外に感情を表現するのにも使われます。
ひげで表す感情表現で比較的見る事の多いのは以下ではないでしょうか。
上向きにひげが立っている
うれしい時など喜びを表現している状態です。
飼い主さんとスキンシップをされている時に多くみられると思います。
下向きにひげが垂れている
脱力状態というか安心しきってリラックスしているときに見られます。
また、体の具合が悪いときにも同じようにひげが垂れる事があります。
リラックスするような状況でもないのにひげが垂れていたらぐったりしていたら病気の可能性も考慮してみてください。
ひげが前向きに広がる
お部屋がいつもと違う雰囲気だったり、知らない人が来客したりで警戒心を持っている時に見られます。
また、何か気になる物があったり見えたりした時にも様子を伺う時には見られます。
頬にピタッと付いた状態
怖い事があった時に見られる状態です。
飼い主さんに怒られている時にも見られる事があります。
ひげを故意に切ることで猫に及ぼす影響は?
ひげを失うということは猫にとって日常での行動に支障をきたします。
ひげによって周囲との距離を測ったり自身を守る役割を持っているためです。
具体的にひげを失うと・・・・距離感をつかみにくくなる
・狭いところで狭さの感覚がつかめなくなる
・暗いところで空気の動きを感知できなくなる
・目の保護ができなくなる
ひげな無くなるということはバランス感覚を失うようなものですから、あまり動かなくなったりして多大なストレスになってしまいます。
ひげ自体は生え代わるので自然に生え変わる分には何の問題もありません。
病院などでやむを得ず切る場合もありますが、いたずらで切られてしまわないように注意が必要ですね。
寒い季節ではストーブなどで焦げてしまったりしないようにガードを付けるなどして対策しておくと安心です。
ひげを集めて運気アップ
猫のひげは縁起物とされていて黒猫は厄除けに三毛猫は金運と言われています。
海外では恋愛運をアップさせるとも言われ猫のひげを集めて持ち歩いている人もいます。
自然に抜けたひげでないと意味がない
ひげを集めるのに決してハサミで切ったり引き抜いたりしてはいけません。
普通に生活していて抜けたひげでないとご利益がないとされています。
そもそもハサミを使ったり無理やり抜いてしまったら、猫にとっては良い事は一つもありません。
猫に嫌な思いまでさせて手に入れたひげにご利益があるとは思えませんね。
持ち歩くには?
これに入れなければご利益がないという事はありません。
好きな入れ物に入れて保管するのが良いと思います。
お財布などに入れて持ち歩きたいのでしたら、小さなジップロックタイプの袋に入れるなどすれば厚みも出ずにお財布やカードケースには入れやすいと思います。
ひげを保管しておく専用の入れ物も販売されています。
まとめ
いかがでしたか?、猫のひげにはとても大切な機能が備わっているのを知って頂けたでしょうか。
猫にとってはセンサーとして、飼い主さんにとっては今の感情を読み取ることができて猫のひげはとても興味深いですね。
この機会に縁起物のひげを集めてお守りを作ったりしてみるのも楽しいかもしれませんね。