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猫が水を飲まない?猫が一日に必要な水分量と飲ませる為の工夫は?

毎日愛猫が飲んでいる水ですが、一日に必要な量を飲んでいるでしょうか。

人なら意識して水分を摂ることも出来ますが猫だとそうはいきませんね。

では実際どれくらいの量を飲む必要があるのでしょう?沢山飲めば正常なのでしょうか。

ここでは猫が一日に摂るべき水分量と水分を摂らない・摂りすぎる事による注意点、そして出来るだけ水分を摂らせるための方法を書いていきたいと思います。

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猫が一日に必要な水分量は

猫は排泄したり呼吸することで体内の水分は失われていきます。

ちなみに猫は発汗による体温調節をしませんので、暑い時には涼しい場所へ、寒い時には温かい場所へ出来るだけ移動して体温の調整をしています。

猫にとって1日に必要な水分量は50ml/kg程度と言われています。

自分から意識して水を飲みにいくのは本当に喉が渇いたときですので、ちゃんと水分が補給できるように飼い主さんとして飲ませ方を工夫する必要があります。

水が嫌いで飲まない訳ではない

もともと砂漠に住んでいたリビアヤマネコが祖先とされていて、少ない水分をやりくりするように体質を変化させてきたため、喉の渇きを感じにくくなっていると考えられています。

つまり猫が喉の渇きを覚えるのはかなり水分量が不足していると考えても良いかもしれませんので、水分をあまり摂らないからといって十分足りているという訳ではないということを知っておく必要があります。

一日に必要な水分量=飲む量ではない

もちろん必要な水分量とは体内に摂り込む水分で間違いありませんが、摂取する水分は水だけではありませんね。

猫によって回数は変わってくると思いますが、毎食のキャットフードにも水分は含まれています。

・ドライ(10%程度)

・ソフトドライ(25~35%程度)

・セミモイスト(25~35%程度)

・ウェット(75%程度)

食べさせているフードの重量から水分量を算出した残りを水として飲ませる必要がある訳です。

ドライフードの場合水分はほとんどありませんから、不足分は水もしくは別の方法で摂らせます。

ドライフード給与時の摂らせるべき水分量の計算は1日45g与えるとして

50(ml) - (45(g) x 0.1) = 45.5ml

となります。

水を飲む量がが極端に変わったら病気のサインかも

このところ随分水の飲み具合が変わってきたかな?と感じたら注意が必要です。

継続して飲み具合が変わってきたなら何らかの病気にかかっているかもしれません。

水をあまり飲まない猫に注意すること

脱水症状

膀胱炎

尿路結石

飲む水の量が50ml/kgの半分を下回りだしたら気を付けるべき病気の例です。

これらはどちらかというと目で見て判断がしやすいかもしれません。

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水を飲みすぎる猫で疑う病気とは

慢性腎不全

糖尿病

子宮蓄膿症

1日に100ml/kgを超えるほどの量を飲み始めたら注意する病気です。

見た目ではわかりにくく、慢性腎臓炎に関しては一度発症してりまうと対処療法でしか対処できなくなるので気を付ける必要があります。

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水を出来るだけ飲ませるための飼い主さんが出来る工夫

水を摂らないと膀胱炎や尿路結石になる率が上がってしまうため、いかにして飲ませるかは飼い主さんの手腕に掛かっています。

飲ませる水は水道水でもよいのか

基本的に水道水を飲ませるのは問題ありません。

ただし、水質が軟質であることは大事になります。

硬質の水は結石の元になるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを豊富に含んでいるため、水質が硬質の場合は水道水が避ける方が安心です。

また、水道水には塩素やトリハロメタンが含まれています。

どうしても気になるなら、ペット専用の浄水器を使うかペット用の水を与えるようにします。

出来るだけ水分と摂らせるには

単にウォーターボウルに置いておくだけで飲んでくれるのが一番なのですが、そうもいかないのが困りものです。

しっかり飲ませるための工夫とはどんなものがあるでしょうか。

・氷を入れる

・水ではなくお湯にする

・ウォーターボウルを複数個所に設置する

・ペット用給水器を設置する

・キャットフードを水分量の多いものに変更する

・おやつで水分を補う

などがあります。

どうしても飲んでくれない子にはキャットフードをドライタイプからウェットタイプに切り替えるだけでもかなりの水分補給になります。

水道の蛇口から飲むのが好きな子には流れるタイプの給水器もおススメです。

向き不向きがありますから飼われている猫に合いそうな方法を試されると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?猫が一日に必要な水分量から水分を摂らせる工夫をご紹介してきました。

猫は膀胱炎や尿路結石など泌尿器系の病気が比較的多い生き物です。

人間の様に意識して水分を補給することがありませんから飼い主さんが出来るだけ気を付けて見てあげる事が大切ですね。

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